平成20年8月
「血液培養」採血方法のお知らせ
 
Ⅰ.採血のタイミング
 血液培養で菌を検出するためには、採血時期が重要となります
 病原菌を確実に分離するために、可能な限り原則にもとづいて実施してください。
   《 原 則 》
  1.熱が上昇しているとき、悪寒のあるとき
    ●血流中の菌が増加すると時間差をもって発熱が起きます。
    ●発熱に先行する悪寒や寒気、または発熱の初期が血液培養の好機です。
  2.臨床的敗血症を呈している場合
    ●SIRS(全身性炎症反応症候群)に感染症が加わった場合
      <SIRS:全身性炎症反応症候群>
        ①体温>38℃ または <36℃
        ②心拍数>90/分 
        ③呼吸数>20/分 または PaCO2<32mmHg
        ④白血球数>12,000/μl または <4,000/μl
        ⑤抗菌薬の投与前
    ●抗菌薬を投与する場合は、その前に血液培養を採取してください。
    ●当社使用の血液培養ボトルには、抗菌薬を吸着・中和するレズンが入っています。

Ⅱ.採血量と採血セット数
  1.採血量
    ●採血量は血液培養の感度を向上させる最大の要因です。
    ●1回の採血では、6〜20mlを目指して採血してください。
    ●好気培養ボトル / 嫌気培養ボトル へそれぞれ3〜10ml注入してください。
       (培養ボトルは陰圧のため入れすぎに注意してください)
  2.採血セット数
    ●1回の血液培養には、できれば2セットの血液培養をおこなってください。
    ●2セット採血を行う場合、時間を空けずに連続して採血してください。
       * 2セットとは、別々の血管から採血した場合です。

Ⅲ.採血の手順
 採血部位に存在する皮膚常在菌が血液培養ボトルに入ると、臨床的な判断が困難になることが
あります。採血部位の消毒や培養ボトルの取り扱いには注意してください。
 静脈からの採血をお勧めします。

  1.採血者は十分に手を消毒し、滅菌手袋や採血シリンジ・消毒剤・血液培養ボトルなどを
事前に準備する。
  2.培養ボトルの上部はキャップをはずして、アルコール綿で消毒する。
  3.アルコール綿を用いて採血部位を十分に清拭する。
  4.ポピドンヨードやヨードチンキで採血部位から円を描きながら外側に
塗り広げ、乾燥するまで待つ。
  5.採血部位には再び手を触れないようにして、6〜20mlを採血する。

Ⅳ.培養ボトルへの接種と保管
  1.それぞれのボトルに等量ずつ血液を注入する。注入するボトルの順番は、
好気培養ボトル / 嫌気培養ボトルどちらでもかまいませんが、嫌気培養ボトルに
多量の空気を入れないように注意してください。
  2.血液を注入した培養ボトルは基本的に室温で保存してください。
(冷蔵保存しないでください)
  3.培養ボトルは速やかに検査に提出してください。


08-0815





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福山臨床検査センター